現代アートの基本に触れる、ワークショップ
VMDコンサルタントの藤井雅範です。 今日もブログを訪ねてくださりありがとうございます!
あたりまえのこと「一石六鳥!」
ワークショップに参加してきました。 芦屋美術博物館で行われている展覧会「具体、海を渡る」 その関連イヴェントです。 元、具体美術協会員のアーティスト、堀尾貞治さんによるワークショップ。 堀尾貞治さんのパフォーマンスについて、以前の記事はこちら↓ 「空気を切る」瞬間を目にしました!
具体美術協会とは?
具体美術協会は1954年、芦屋在住の吉原治良を中心に結成された前衛芸術家の集団です。 その
「人の真似をするな!」
「これまでになかったものを作れ!」
といった吉原の教えのもと、阪神間に住む若手芸術家達が集まりました。 そしてそうしたモットーや、独創的・革新的な表現を徹底的に追求する理由として吉原は次のように記述しています。
「われわれはわれわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したいと念願しています。新鮮な感動をあらゆる造形の中に求めて止まないものです・・・」
この記述は「具体美術協会」というネーミングの由来、とも言えるでしょう。 当時の状況といえば、戦後、自由な表現が出来るようになったとはいえ、いざどのように表現して良いのか? そんな思いをもった若手芸術家達が結構存在した様です。 彼等は活動の場を、キャンパスのみならず野外、舞台、そして空中にまで広げて極めて独創的な表現を行いました。 そしてその評価は、ミッシェルタピエをはじめとする、海外の批評家達に高く取り上げられます。 2013年もニューヨークのグッゲンハイム美術館で回顧展が開かれるなど、いまだに日本国内よりも海外での注目が高い、希有な団体と言えますね。 実際の活動は1972年の吉原の死去まで、とされています。 今回はその具体美術協会会員で、現在も現役の現代アーティストとして活躍する、堀江貞治さんによるワークショップ。 とっても貴重な機会です。
ワークショップ!
「あたりまえのこと」とのテーマで、身近な題材を用いてワークショップは行われました。 ひとつ目のワークショップ。 タイトルは「一石六鳥」! 詳細は動画を見てください↓
https://www.youtube.com/watch?v=DkBmJn_NGN0
石が勝手に絵を描いてくれる訳です。 それが箱の中の6つの面に描かれる。 だから「一石六鳥」! ネーミングも絶妙ですね。 これを体験して思ったことがあります。 それは、そのときの感情を入れ込んで制作したらどうなるだろう? ということ。 例えば、「嬉しい」と言う感情。 その感情を表現するにふさわしい
・箱の形、を選び
・石の形、を選び
・絵の具の色、を選び
・絵の具を盛りつけ
・箱の振り方、を行う
・・・・・ これを「嬉しい」「悲しい」「楽しい」「怒り」などなど。 そのときの感情別で作ってみる。 作品として展示する時にその感情テーマをつけて並べて表現すると、その違いが浮き立つ。 きっと面白い表現が出来るんじゃないかな〜?・・・
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